プロって大変そう

 大学時代、サークル関係の飲み会の席で一緒になった奴が数年前に最近メジャーデビューしたらしいので、YouTubeで聴いたのだが、なかなかの高性能なポップミュージックだった。2000年代のストロークス以降に英米問わず先進国で同時多発的に流行ったポップなロックンロールという感じ。

 ところで思うんだけど、「自分たちが作り演奏する音楽」と「日々聴く音楽」というものは一致するものなのだろうか。リスナーとしての自分の音楽遍歴を追って行ったときに、シンプルなエイトビートから現代音楽までかなり趣向が広がったし、変わった。「好きな音楽は?」とかちょっとカルチャー色のあるバーなどに行けばよく交わされる会話だが、そんなもの年齢とともに変わるし、日常レベルでも変わるよな。

 冒頭のそいつも歳が俺(31歳)より2歳下だし、いまだに十代が聴くようなシンプルなエイトビートばかりは聴かないだろうけれど(つまり、そいつがバンドで演奏しているような)、プロとしてやるためには、音楽的なキャッチフレーズがあった方がいいだろうし、それに合わせて作らないかんのだろう。まじで窮屈だと思う。